アバター改変-Unity PR

【VRChat初心者向け】アニメーション・ポーズの作り方まとめ

 2022/5/21 加筆・修正しました。

今回は「アニメーションの作り方」についてお伝えします。

この記事を読めば、

  • 簡単なポーズ・アニメーションが作れるようになる
  • VRChatの遊びの幅が大きく広がる
  • 商品販売の幅が広がる

などのメリットがあります。

具体的には、

  • AFKモーションとしてアバターに設定したり、
  • アニメーションを友人に披露したり、
  • BOOTHの紹介写真を撮影したり、

という感じですね。

例えばあなたが「水着の3Dモデル」を販売する場合、

  • 水着の写真を単体で載せるよりも、
  • アバターが可愛いポーズで水着を着ている

方がイメージが良いですよね。

この辺りは記事の最後でお伝えします。

 

この記事は『Very Animation』の使用を前提としています。

Very Animationとは?

  • 簡単にアニメーションが作れるソフト
  • Unity(Asset Store)で販売中
  • 日本円で約5000円くらい

します。

Very Animationの入手方法は後述するので、このまま読み進めてください。

記事の流れをザックリ説明すると、

  1. 参考にする画像の準備
  2. Unityの作業環境を整える
  3. Very Animationの基本操作
  4. アニメーションの作り方を解説
  5. BOOTHの紹介写真に使える透過写真の撮影

という感じでお伝えします。

「作り方を教えるから自由にやってみて」と言われても、多くの人は無理だと思うので、今回はこちらを作ります。↓

これは僕が作ったAFKモーションです。

このモーションをイチから作っていく中で、

  • Very Animationの基本操作
  • 写真撮影用『ポーズ』の作り方
  • 初心者がつまずきやすいポイント

をお伝えします。

「今日初めてアニメーションに触れる方」に向けてお伝えしますので、ゆっくり進めてみてくださいね。

↓素材のダウンロードはこちらからどうぞ!

【AFK】汎用ポーズ集 – Eagle – BOOTH

 

※注意事項

  • 本格的なアニメーションを作りたい方
  • すでにある程度の知識がある方

には合わない場合があります。ご了承ください。

※難しい操作を省いたり、専門用語を簡単な表現に言い換える場合があります。ご了承ください。

※この記事はアバターSDK3.0を使用します。

目次

アニメーションを作る前に参考画像を用意しよう!

アニメーションを作る上で重要なのが、参考にする写真です。

可愛いポーズが作りたくても、脳内イメージだけでは抽象的過ぎて、手が止まってしまいます。

僕には、

  • イラスト
  • 写真

の知識はありません。

じゃあどうやって、細かいポーズを作っているのかといえば、

  • Pixabay
  • ぱくたそ

などのフリー画像(商用OK・無料素材)サイトで、参考になる写真を用意しています。

写真を見て作ることで、人体の構造を理解していなくても、ある程度のクォリティーをだすことができます。

自分のイメージに合った画像が見つからない場合は、

  • 作りたいポーズを実際に自分でしてみる
  • 自分の体を見ながら作る

のがおすすめです。

(これはVRChatではなく、現実の体で行ってください。)

要は『どう作るのか?』を具体的にイメージできればOKなのです。

ですが『女の子座り』を男性がやっても、「なんか違うよなぁ~」となると思いますので、参考画像の利用をおすすめします。

画像を見て作りつつ、細かいところは自分の体を参考にするのがおすすめだよ! 

1.『Pixabay』で参考画像を探す

Pixabay』とは?

  • CC0素材
  • 高品質
  • 人物以外の写真も豊富

リンク:2.300万点以上の高品質なフリー画像素材 – Pixabay

Pixabayとは、無料で高品質な写真・画像を集めたサイトです。

公開されているコンテンツは、クリエイティブコモンズCC0(いかなる権利も所有しない)なので、様々な用途で活用できます。

商用利用OKで、クレジット表記も要らないよ! 

 

2.『ぱくたそ』で参考画像を探す

ぱくたそ』とは?

  • 人物の写真が豊富
  • 感情を表現したポーズが豊富
  • ウェブサイト等で使用されている

リンク:ぱくたそ – すべて無料の写真素材(フリー素材)、人物や背景・テクスチャーなど高解像度の写真をダウンロード (pakutaso.com)

『ぱくたそ』も無料で高品質な写真・画像をダウンロードできるサイトです。

人物は日本人が中心で、多くのウェブサイト等でも使われているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

感情を表現したポーズが豊富で、「○○な場面のポーズを作りたい」といったニーズにピッタリです。

ポーズのネタ探しにも使えるね! 

 

【Unity】アニメーションを作る作業環境を整えよう

今回もキュビクローゼット様のオリジナル3D モデル、『狐雪』ちゃんを使わせていただきます!

オリジナル3Dモデル「狐雪」Ver.1.04 – キュビクローゼット – BOOTH

めっちゃ可愛くて、表情も豊富で創作活動が楽しくなるのでおすすめ。

 

まずはUnityの作業環境を整えます。

流れは、

  1. VRChatへのアップロードに必要なファイルをインポート
  2. 『Very Animation』の購入・インポート
  3. アニメーション素材の動作確認をする
  4. かさばる服・髪を見えないようにする
  5. 背景を見やすくする
  6. 視点の切り替え

という順番でお伝えします。

知っている情報は飛ばしてOKです。

 

1.必要なファイルをUnityにインポート

まずは、

  • VRChatのアップロードに必要なファイル
  • 参考アニメーション素材(眠い)

をそれぞれUnityにインポートしてください。

ファイルのインポートが完了したら、アバターのprefabをHierarchyに入れます。

 

「インポートのやり方がよくわからない!」という方は、こちらの記事で詳しく解説しています。↓

【VRChat初心者向け】アバター3.0でアニメーションを導入する方法まとめ 先日BOOTHから無料でダウンロードした、『キョンシー移動モーション』をアバターに導入して遊んでみました。 両手を前に出し...

Unityのインストールからスタートするので、超初心者の方でも大丈夫です。

 

2.Very Animationの購入・インポート

Very Animation

こちらのリンクからUnityのAsset Storeを開きます。↑

  1. Unityにサインインする(Sign In から)
  2. 『Add to Cart』からダウンロード

という手順で行います。

※お支払いが完了すると『Add to Cart』が『Open in Unity』に変わるので、Unityを開いてインポートしてください。

3.アニメーション素材の動作確認をする

今回は冒頭でお伝えした素材、『眠い』を使用します。

完成のイメージをもってもらうため、アニメーションファイルを再生する方法をお伝えします。

Unityの『Assetes』中で、

  1. 右クリック
  2. 『Create』から、
  3. 『Animator Controller』を追加

します。

 

  1. アバターをHierarchyに入れて選択
  2. Animatorの欄の、Controllerの中に、
  3. 追加した『Animator Controller』を入れる
  4. ダブルクリックでAnimator画面へ

というところまで進めてください。

 

Animator画面に移ったら、アニメーション素材を中に入れます。(ドラッグ&ドロップ)

『Scene』から最初の画面に戻ります。

 

  • 『Window』から、
  • 『Animation』を追加して、
  • 『再生ボタン』を押す

ことでアニメーションを再生できます。

この手順はどのアニメーション素材にも有効なので、ぜひ覚えておいてください。

再生ボタンとPreviewを押すと止まるよ! 

 

4.かさばる服・髪を見えないようにする

実際に再生してみると、

  • もこもこした服や、
  • 長い髪
  • ケモ耳・尻尾

体が見づらいので見えない状態にします。

(※嵩張るもの、手足に装着されたものを外します)

基本的に薄着の状態で作り、最後の仕上げで元の姿に戻して完成させます。

 

5.背景を見やすくする

ついでに背景も青空(skybox)だと見づらいので、単色の黒に設定します。

  1. 『Edit』から『Preferences…』を選択
  2. 『Colors』を選択
  3. Sceneの『Back ground』を選択してRGBを0にする
  4. 絵のマークからSkyboxを選択する

と背景が変わります。

『Preferences』のタブを閉じて、画面上部の絵のマークから、Skyboxを選択すると背景が設定した色(黒)になります。

 

6.視点の切り替え

ここで1つ重要なことをお伝えします。

アニメーションを作る時に、

  • 真正面
  • 真横
  • 真上
  • 真下

から見て編集します。

画面の右上にある、

  • XYZの視点を切り替え(緑・青・赤・灰色)
  • 奥行きの切り替え(中央の□)

の操作を必ず覚えてください。

これができないと、体が地面に埋まったり、いびつな形に仕上がります。

上記の操作に加えて、

  • 右クリックを押しながらマウスを動かすことで、斜めに視点を動かせる
  • マウスホイールを押し込みながら、マウスを動かすことで、画面を固定したまま動かせる

ので、これらも合わせて操作してみてください。

試しにポチポチ画面を切り替えてみてね! 

 

【Unity】Very Animationの起動と基本操作

次に基本操作の説明をします。

  1. アニメーションファイルの設定
  2. Very Animationを起動する
  3. アバターのポーズをリセットする
  4. 基本操作の解説

という順番でお伝えします。

編集作業は主にアバターの体を、

  1. 前後・左右・上下に移動させる方法と、
  2. 軸を回転させる方法

の2つを中心に行います。

この2つを覚えれば、編集作業の7割はできるようになります!

簡単だからすぐできるよ! 

0.編集するアニメーションファイルを設定する

まず、編集に使用するファイルの設定をします。

  1. 『Assets』で右クリック、
  2. 『Create』から『Animation』を選択
  3. 名前を『test』に変更
  4. 『Loop Time』にチェックを入れる(重要)

ところまで進めます。

『Assets』で右クリックをします。

『Create』から『Animation』を選択してください。

名前を半角で『test』に変更します。(わかりやすい名前をつけます)

ファイルを右クリックして、Renameで名前を変えてね! 

 

  1. Hierarchyのアバターを選択する
  2. Animator画面を開いて、お手本の素材の上で右クリック
  3. Delete選択して消す
  4. 代わりに『test』のファイルを入れる

『アニメーション素材の動作確認』の項目で使用したファイル(オレンジ色)を、右クリック→Deleteを選択して消します。

代わりに『test』をドラッグ&ドロップしたら、『Scene』を押して最初の画面戻ります。

(※素材の動作確認を行っていない人は、そのままtestを入れればOKです。)

Animator画面の開き方がわからない人は、『アニメーション素材の動作確認』を読み直してみてね! 

 

Loop Timeとは?

Loop Timeというのは、音楽のループ再生みたいに、繰り返し再生される設定です。例えば5秒のアニメーションの場合、

  • 5秒経過した後、
  • また最初(0秒)からスタートして繰り返し再生され続けます。

今回は「眠いよ~」って、目をこすり続けるアニメーションなのでチェックを入れます。

『Loop Time』にチェックを入れない場合というのは、

  • ゲームの「究極の奥義」的なもの
  • 一発限りのアニメーション

を作りたい場合です。

「究極の奥義」が短時間に何度も繰り返されたら「ええ…」って思いますよね。

  • 一発限りで終わらせたい(チェックなし)
  • 何度も繰り返したい(チェックあり

という感じで『Loop Time』を使い分けます。(AFKモーションは基本的にチェックを入れます)

 

1.Very Animationの起動

  • 『Window』から
  • 『Very Animation』→『Main』を選択

します。

すると画面の右端に『Very Animation』のタブが追加されるので、

  1. Hierarchyのアバターを選択
  2. タブの『Focus Animation Window』をクリック
  3. 『Edit Animation』をクリック

すると編集画面が開きます。

↑必ずこの順番で行わないと、編集画面が開かないのでご注意ください。

アバターのポーズが変化するのは仕様だから気にしなくていいよ! 

言語を日本語に設定するには?

  1. Settingsをクリック
  2. 『Japanese』を選択

すると一応日本語に設定できますが、、、

「どこが変わったの!?」というくらい、変化がみられません。

各ボタンに矢印を当てると、詳細が日本語で表示されるよ! 

 

『Edit Animation』がクリックできない時は?

赤いエラーメッセージが出て、Edit Animationが押せないよ… どうして? 

という方もいますよね。

これはどういうことかと言うと、

  • 「選択しているアバターに、編集するアニメーションファイルが設定されていないよ」
  • 「アバターにアニメーションファイルを設定してね!」

ということなのです。

解決方法は、1つ前の項目『編集するアニメーションファイルを設定する』を読み直してください。

 

2.アバターのポーズをリセットする

まず一番最初に行うべきなのは、アバターのポーズをリセットすることです。

  • 『VA Editor』のメニューから、
  • 『Pose』の欄の、
  • 『Reset』→『T-Pose』をクリック

するとポーズがTポーズにリセットされます。

編集に失敗したら、何度でもこの方法でリセットできるよ! 

 

『T-Pose』が無い場合は?

え?T-Poseが無いんですけど…?

という人もいると思います。

結論から言うと、僕も原因がよくわかりませんでした。(ごめんなさい)

「じゃあどうすれば良いの…?」となりますよね。。

結論は、『Edit Start-Pose』で代用します。

(要はポーズをT字にリセットすることが目的なので、これで問題ないはずです。)

 

原因を探るべく、

  • PCの再起動
  • 新規プロジェクトの立ち上げ
  • アバター、VeryAnimationの入れ直し
  • 狐雪以外のアバターで試す

など試してみましたが、解決できませんでした。。

ところが、1か月くらい前に立ち上げてあったUnityプロジェクトで、同じように『Very Animation』をインストールした結果、

なぜか普通に『T-Pose』がありました。(なんで…?謎。。)

(過去に使ったプロジェクトで試すと良いのか??)

この謎を解明できた方、お手数ですが、こちらのツイートに連絡をくださると嬉しいです。

体が一部消える(表示されない)場合は?

なぜか腕が消えちゃう…

という方もいると思います。

これはアバターによりますが、狐雪ちゃんの場合、

  • Body_allに腕のシェイプキーがある
  • シェイプキーで腕を表示させたのに、
  • VeryAnimationの起動と共に消える(反映されない)

という不具合が起こる場合があります。

原因は謎なのですが、結論は『Edit Start-Pose』を押したら表示されました。

やり方は同じです。

  1. 『VA Editor』のメニューから、
  2. 『Pose』の欄の、
  3. 『Reset』→『Edit Start-Pose』をクリック

してみてください。

 

Very Animationの基本操作① 前後・左右・上下に体を動かす

  1. 『Move Tool』を選択
  2. 体の絵の中から、手にチェックを入れる
  3. アバターの足をクリックすると、矢印の方向へ動かせる

ところまで進めます。

『Move Tool』を選択中は、画面左の体の絵(IK)にチェックを入れることで、体を好きな方向へ動かせるようになります。

試しに動かしてみてください。

ポーズはキーボードのctrl + Z で1つ前の状態に戻れるよ! 

 

IKのチェックを入れた場合・入れていない場合

↑IKにチェックを入れた手

↑チェックを入れていない

画面左の体の絵(IK)にチェックを入れたところと、入れてないところを見比べてみてください。

  • 『チェックを入れたところ』→立体の小さな三角形が表示される
  • 『チェックを入れていないところ』→白い○のまま

となっていますよね。

立体の小さな三角形は、マウスで選択して、前後左右上下に動かせます。

しかし白い○のままの場合、移動させられません。

『Move Tool』を選択していても、画面左の体の絵(IK)にチェックを入れていないと、矢印の方向へ動かせません。

この操作は初心者がよく失敗するので、何度も動かして覚えてください。

あれっ!?手足が前後左右に動かないぞ!! 

と思ったら、「IKにチェックを入れ忘れていた…」というパターンが多いです。

 

Very Animationの基本操作② 体の軸を回転させる方法

続いて②の『軸を回転させる方法』です。

  1. 『Rotate Tool』をクリック
  2. 選択している部位の円をマウスで動かす

ことで、選択している部分を中心に回転させられます。

選択した部位を解除したい時は、背景(何もない場所)をクリックすることで、選択を解除できます。

 

選択している部位の近くを選択したい時は?

  • 最初にの○を選んだ状態で、
  • を選択したい場合

など、現在選択している部位と、次に選択したい部位が近い場合、クリックしても反応しません。

一度背景をクリックして、選択を解除すると反応します。

もしくは、マウスホイールでズームさせると選択できるよ! 

 

体を回転させてみよう

いろいろ傾けてみます。

いつでもキーボードの Ctrl + Z で1つ前の状態に戻れるよ! 

 

肘や膝の関節を動かしたい時は?

肘や膝の関節を動かしたい時は、画面左の体の絵(IK)の選択を解除してからでないと、動かせません。

とはいえ、肘や膝を回転させてみるとわかりますが、あり得ない方向に体が曲がります。

基本的には、

  • 肘を動かすなら、肩を動かす
  • 膝を動かすなら、足の付け根を動かす

のが無難です。

ただし、肘や膝を動かす場面もあるので、操作手順は覚えておいてください。

この記事の内容では使わないけどね! 

 

Very Animation基本操作③ IKで体を固定する

  1. 体全体を動かす方法
  2. IKで体を固定する方法

をお伝えします。

①体全体を動かす

まず画面左上の『Move Tool』を選択して、腰の辺りにあるを選択します。

するとXYZ軸の矢印が出てくるので、自由に動かしてみてください。

この操作で体全体を一度に動かすことができます。

 

②体をIKで固定する

ここで重要なのは、

  • IKが選択されている部位はその場に固定される
  • IKが選択されていないと自由に移動させられる

という違いです。

IKにチェックを入れた足は、地面に足が固定されて膝が曲がります。

ちなみに両足にチェックを入れて、体を下に下げることで、しゃがむことができます。

女の子座りをする時に使うから、覚えておいてね! 

 

【応用】地面に寝かせる

◎を選択して体を回転させて、下に下げると地面に寝かせることもできます。

 

Very Animationの基本操作④ ミラー機能(左右対称に動かす)

手足を片側ずつ動かすの面倒くさいな… 
ミラー機能を使って、左右対称に両方動かせるよ! 

『VA Editor』の中にある『Mirror』を選択することで、左右対称のポーズを簡単に作れます。

女の子座りをする時も使うので、この機能も覚えておいてください。

 

【重要】アニメーションをパソコンに保存する方法(Unity package file)

  1. Assetsの中のアニメーションファイルを選択
  2. 画面左上の『Assets』から、
  3. 『Export Package』を選択
  4. 『Export』を押す

という手順でPCに保存できます。

BOOTHの商品に多い、Unity package fileに保存されます!

  • データの仮保存
  • 作ったデータをシェア・販売したい

という時に便利です。

ゲームと同じように、アニメーション制作も『こまめにセーブ』することが大切です。

「Unityがフリーズして再起動したら、データが全部飛んでいた…」ということが起こります。(経験談)

完成していなくても、こまめにセーブしましょう。

 

以上の操作ができれば、簡単なポーズやアニメーションを作って保存できます。

作業に詰まったら、目次からわからない項目へジャンプして、確認してみてくださいね。

次の項目からアニメーションを作っていくよ! 

 

【Unity初心者向け】Very Animationで簡単なアニメーション・ポーズを作る方法

前置きが長くなりましたが、ここからはアニメーションを作っていきます。

工程は、

  1. ポーズをリセットする(T-Pose)
  2. 両足以外のIK(チェック)を外す
  3. ◎を選択してアバターをしゃがませる
  4. ミラー機能にチェックを入れて、足を外側へ広げる
  5. 足の間にある青色の円を選択して、前に倒す
  6. 片手を太ももの上に置いて、脇を閉める
  7. 手を軽く握った状態にする
  8. もう片方の手を目の近くへ移動させる
  9. 表情を作る(服を着せて雰囲気を確認)
  10. 細かな仕上げをする(ポーズの完成)
  11. 固定ポーズを作る(モーション無し・撮影用)
  12. アニメーションファイルを複製する
  13. 動作(モーション)を入れる
  14. 完成!(VRChatにアップロード)

という流れで編集します。

基本操作の復習も兼ねて進めます!

キチンと説明するから安心してね! 

 

1.ポーズをリセットする(T-Pose)

  1. 『VA Editor』のメニューから、
  2. 『Pose』の欄の、
  3. 『Reset』→『T-Pose』をクリック

してリセットします。

上述した基本操作で変なポーズになっている方は、ここでリセットしましょう。

「T-Poseが無い…」という人は、基本操作の項目を読み直してね! 

 

2.両足以外のIKを(チェック)を外す

『眠い』ポーズは女の子座り(ぺたん座り)ですので、

  1. 頭・両手のIKを外す
  2. 両足のIKにチェックを入れる
  3. アバターをしゃがませる
  4. 足の向きを変える

という流れで下半身を作ります。

手のIKにチェックが入っていると変なポーズになるので、ここで両足以外のIKを外します。

両足にIKを入れないと、女の子座りが作れないよ! 
体が地面に埋まっちゃうもんね。 

 

3.◎を選択してアバターをしゃがませる

  1. 『Move Tool』を選択して、
  2. 腰の辺りの◎を選択して、
  3. Y方向(緑)の軸を下に下げる(上下の動き)

ところまで進めます。

良い感じにできていると、

  • 上半身はT字のまま、
  • 下半身はしゃがんだポーズ

になっています。

※下に下げ過ぎると足の形が崩れてバグります。

(失敗したら、キーボードの ctrl + Z で1つ前の状態に戻せます)

 

体を上下に動かせない場合は?

あれれ…?体を上下に動かす矢印が出てこないんだけど… 

という方は、◎じゃなくて、近くの〇を選択してしまっています。

解決方法は簡単です。

  1. 背景をクリックして〇の選択を解除する
  2. マウスホイールでズームさせて、◎をクリック

という順番で操作すれば上手にできます。

〇を選択した時に、間違えて体を回転させちゃったよ~ 
キーボードのctrl + Z で1つ前の状態に戻せるから大丈夫よ! 

 

4.ミラー機能にチェックを入れて、足を外側へ広げる

  1. 『Move Tool』を選択して、
  2. ミラー機能を選択
  3. 立体の小さな三角形を選択
  4. 足を外側へ広げる

ところまで進めます。

良い感じにできていると、

  • 足が綺麗にアルファベットのMを描いた状態

になっています。

片足しか動かない人は、ミラー機能にチェックを入れたかな? 

 

5.足の間にある青色の円を選択して、前に倒す(ぺたん座りにする)

  1. 足の間にある青色の円を選択して、前に倒す
  2. 真横の視点に切り替えて、奥行きを無くす
  3. 足の裏を自然な向きに回転させる
  4. 踵の高さをお尻と平行な位置へ持ち上げる

ところまで進めます。

良い感じにできると、

  • 真横から見た時に、
  • 上半身から太ももの角度が90~120°
  • お尻から膝までまっすぐ!

になっています。

 

順番に見ていきます。

まず足の間にある青色の円を選択して、前に倒します。

するとM字の状態から、女の子座りに変化します。

(ミラー機能で左右対称に倒します。)

円が出ない人は、足のIKにチェックが入っているかな? 

 

参考画像や自分の足で、自然な足の角度を見ながら調整します。

コツはいろいろな角度から見ることよ! 

 

 

真横の視点に切り替えて、奥行きを消します。

奥行きを消すと背景のグリッド線が見えるので、お尻から膝までまっすぐにします。

お尻から膝がまっすぐになると、角度が自然と90~120°になるね。 
アバターの体型によるから、角度は目安で考えてね。

 

コツはいろいろな角度から見ること。

真横から見て完璧でも、「真後ろから見たら、異常な向きに足が曲がってた…」ということがあります。

特に、

  • 足の裏(親指側)
  • お尻
  • 太もも

まっすぐ(平行)になっているかをグリッド線で確認します。

傾いていると、足が地面に埋まっちゃうよ。 

 

6.片手を太ももの上に置いて、脇を閉める

  1. ミラー機能を解除
  2. IKにチェックを入れる
  3. 手首を回転させ、手の向きを変え、脇を閉める

というところまで進めます。

良い感じにできていると、

  • 腕が自然な状態(力の抜けた様子)で、
  • 太ももの上に置かれている

状態になります。

 

視点を

  • 真上
  • 真横
  • 真正面
  • 斜め

からそれぞれ見て確認。

 

まず手を選択します。

脇の青い円を選択して、脇を閉じます。

(ピッタリ体に着けず、少し隙間をあけます)

様々な視点に切り替えたり、斜めからも見て、自然な形に整えていきます。

肩の〇を選択して、少し下げると力の抜けた自然な雰囲気が出るよ! 

 

上手くできない時は…

お手本みたいに形が整わない… 

という人は、『眠い』のお手本アニメーションを、もう一度再生してみましょう。

「編集中のファイルとは別に、Unityの新たなプロジェクトを立ち上げる」のがおすすめです。

つまり、

  • 今編集しているプロジェクト
  • お手本のアニメーションを確認する用のプロジェクト

という様に2つ立ち上げておくとスムーズです。

  • 参考画像や、
  • 自分の手足を見つつ、
  • お手本のアニメーションも見る

という感じで進めましょう。

※アバターによって仕様も異なるため、写真と違う場合もあり得ます。

 

7.手を軽く握った状態にする

  1. 『VA Editor』の、『Hand Pose』から
  2. ツマミを動かして手を握らせる
  3. 指が埋もれるので、手首を回転させる

ところまで進めます。

『VA Editor』の、『Hand Pose』のツマミを動かして、手を軽く握った状態にします。

握らせる手を間違えたら、ctrl + Z で元に戻せます。(重要なので何度も言います)

手が太ももに埋まるから、回転させて再調整するよ! 

 

真正面から見ると、「完璧や…!」って思うのですが、真横から見ると手が浮いていました。

何度も言いますが、「いろいろな角度から見る」のがコツです。

位置や角度の調整で時間が溶ける~ 
コツは60点思考でとりあえず完成させて、後から微調整するのがおすすめだよ! 

 

8.もう片方の手を目の近くに移動させる

  1. もう片方の手のIKにチェックを入れる
  2. 手を目の近くに移動させる(大体でOK)
  3. 手首の向きを整える
  4. 手のひらを軽く握らせる

というところまで進めます。

同じように、『VA Editor』の『Hand Pose』で手を握らせます。

後から整えるので、位置や角度は大体でOKです。

「いろいろな角度から見る!」だね。 
ここまでで作業の7割くらいはおしまいだよ! 

 

手の指を動かすには?

  1. ▼をクリックして指を1本ずつ握らせる
  2. 指の▼をクリックして左右に微調整

ができるので、細かく調整したい方はどうぞ。

 

9.表情を作る(服を着せて雰囲気を確認)

  1. 『Inspector』をクリック
  2. 『Hierarchy』をクリックして、
  3. アバターの髪、ケモ耳等を見える状態にする
  4. 表情を変える

ところまで進めます。

『Preview』をクリックすると、編集中のポーズが再生されたまま、表情を編集できます。

 

まず画面右上の『Inspector』タブをクリックします。

Hierarchyの中のアバターを選択して、髪やケモ耳のチェックを入れ、見える状態にします。

(ここでTポーズに戻るのは仕様であり、Very Animationタブを再度開けば、編集中の画面に戻れるのでご安心ください。)

 

アニメーションを再生させるには?

一番最初にお手本を確認した、『Animation』タブを開きます。

(※画面上部の『Window』→『Animation』から出せます)

 

「再生ボタンを押したら、体が動いちゃった!」という場合は?

間違えて再生ボタンを押しちゃって、体が動いちゃった!! 

という方、たぶんいると思います。

そういう時は、

  1. 再生ボタンを再度押して動きを止める
  2. 白い線をマウスで掴んで、
  3. 0秒の位置に戻す(重要)

ことで元のポーズに戻るのでご安心くださいね。

必ず0秒(左端いっぱい)まで戻してください。

中途半端な位置に白い線があると、手足を微調整した時に、

  • ポーズではなく、
  • モーション(動作)として

入力されてしまいます。

重要なので注意してください。

失敗すると、これはマジで面倒なことになるから注意だよ。 

 

表情を作る理由とは?

記事では『眠そうなポーズ』を作りますが、あなたの好みで自由な表情に変えてみてください。

「なぜ表情を作る必要があるのか?」という点について、疑問を抱く方もいると思います。

結論から言うと、

  • 目がパッチリ開いたままでは、手の位置が合わせにくいから

です。

アバターにもよりますが、VRChat向けのアバターは目が大きい傾向にありますよね。

  • 目をパッチリ開いた時と、
  • 眠そうに閉じかけている時

では、目をこする手の位置が違ってきます。

そのため、あえて表情を作る工程を入れています。

 

表情を入れるとモチベーションが上がる!

表情を入れてみるとわかりますが、可愛い表情を作ることで、作業のモチベーションが大幅に上がります!!

表情を入れることで、

  • 「このアバター、こんな表情できたんだ…!」
  • 「この角度からのこの表情、めっちゃ可愛い…!!」

という知られざるアバターの魅力に気づくことができます。

アバターを改変している人でも、細かな表情調整をしている人は、あまり多くないと思います。

ここまでの、

  • 「アニメーション作りは大変そう…」という薄暗いイメージが、
  • 「アバターめっちゃ可愛いくて楽しい!!」という様に、

パァッと明るくなります。

アニメーション制作のイメージがガラリと変わる瞬間を、感じていただけると思います。

※VRChatへアップロードする前に、表情のシェイプキーをすべて元に戻さないと、VRChatでも表情が適用されてしまうのでご注意ください。

 

ちょっと余談ですが『狐雪ちゃん』を買った時は、「それなりに好き…」だったんですけど、アニメーションで表情作ってたら、「めっっっっちゃ好き!!」にランクアップしました。

あなたも今の好きの、「最低10倍」は好きになります。

表情作りを心ゆくまで楽しんでみてね! 

 

10.細かな仕上げをする(ポーズの完成)

  1. 髪やケモ耳を再び見えないようにする
  2. 『Very Animation』タブを開く
  3. 体を地面に着ける(重要)
  4. 手の微調整をする(表情に合わせて)

ところまで進めます。

ここでポーズを完成させますので、そのつもりで整えましょう。

Hierarchyから髪やケモ耳を再び見えない状態にして、Very Animationタブをクリックして起動します。

 

緑の軸が生えているところが地面です!

体の中心から伸びている、緑の軸の付け根がありますよね。

  • この付け根と、
  • アバターのお尻が同じ位置になるよう下げる

必要があります。

この緑の軸が生えているところが地面だと思ってください。

コツは、ほんの少しだけ地面から浮かせることよ!  
ギリギリに合わせると、少し地面に埋まっちゃうもんね。

 

IKの絵の足元をクリックすると、◎と同じ効果

実は体全体を動かす方法は2つあります。

  1. ◎をクリックする方法と、
  2. IKの絵の足元をクリックして(青く光った状態)

でも動かせます。(お好きな方でOK)

体全体のIKをすべて解除します。

画面左上の『Move Tool』を選択して、体を緑の軸の付け根まで下に下げます。

どうして最初から言わなかったの? 
いくつも方法があると、混乱しちゃうかなって思ってね…。 

 

11.固定ポーズを作る(モーション無し・撮影用)

次にモーション無しの固定ポーズを作ります。

  1. 画面右の再生ボタンを押す
  2. 0秒の位置で縦一列を全部選択した状態にして、
  3. キーボードの ctrl + A で全選択する
  4. 右側の縦一列を左側に統合する

ことで固定ポーズを作れます。

まずは画面右側の再生ボタンを押してみてください。

ここを押すと、編集中のアニメーションが動き出します。

 

◇を統合する方法は?

固定のポーズですので、アニメーションを再生させても、体が動かないよう設定する必要があります。

そのためには、◇の一番上をクリックして、縦一列を一度に選択します。(青色になったら選択された状態です。)

(※全部選択されなかった場合、アバターの背景をクリックすると、選択を解除できます。)

縦一列を一度に選択した状態で、キーボードのctrl + A を押します。

すると写真のように、左右の縦一列が全選択された状態になります。

右端の縦一列を、左端(0秒)までスライドさせると、0秒のポーズに統合されます。

これで再生ボタンを押しても動かない、『固定ポーズ』の完成です! 

 

※本来は「最初からアニメーションを再生させて編集する」のが一般的だと思うのですが、0秒(開始ポーズ)の段階で再生させていても目障りなので、最後にお伝えしました。

 

固定ポーズを活かせる場面とは?

  • BOOTH等で販売する「商品の写真」を撮りたい場合
  • 動作あり、無しで使い分けて遊びたい場合(VRChat)
  • VRChatで複雑な姿勢で写真を撮りたい時

に便利です。

Unityで写真撮影をする場合、自動的に再生状態になってしまいます。

固定ポーズであれば、再生されても動かないので、撮影に集中できます。

「Unityで透過写真を撮る方法」を後から紹介するよ! 

 

12.アニメーションファイルを複製する

  1. 『Project』タブを開く
  2. 『test』ファイルを選択する
  3. ファイルを3か所「Original」にする
  4. キーボードの ctrl + D でファイルを複製する

だけで簡単にできます。

アニメーションファイルに限らず、Unity上の他のファイルにも使えるので、覚えておくと便利です。

※Originalにするところは、ぶっちゃけやらなくても動きます。(他のサイトに、した方が良いと書かれてたので設定しました。)

『test 1』というファイルが追加されたら成功だね!  
モーションを入れる前に複製を作っておくと失敗しても安心だよ!

 

13.動作(モーション)を入れる

最後に目をこするモーションを入れます。

  1. 左端(0秒)の縦一列を選択する
  2. 白い線を左端(0秒)に合わせる
  3. 『Quick Save』の1番を押す
  4. 1.30秒に白い線を合わせる
  5. 『Quick Load』の1番を押す
  6. 白い線を0.50に合わせる
  7. 手のIKにチェックを入れる
  8. 『Move Tool』を選択
  9. X軸(赤)方向で顔の中心に手を移動させる

ところまで進めたら完成です。

難しそうに見えて、めっちゃ簡単なのでサクサク終わらせましょう。

 

【ステップ①】0秒のポーズをコピーする

まず固定ポーズの時と同じように、左端(0秒)の縦一列を選択します。

(一番上の◇をクリックして、縦一列を全選択します。)

この時に白い線を0秒のところに合わせて、『Quick Saveの1番』を押します。

(※①~③の操作で、選択した縦一列の動作をコピーした状態になりました。)

「白い線がある列」がコピーされるよ! 

 

【ステップ②】0~1.30秒のアニメーションを作る

マウスホイールを転がして、1.30秒を表示させ、白い線を1.30秒に合わせます。

(1.30秒の左手前の少し長い線です。)

ここで『Quick Load』の1番を押します。

(※④⑤の操作で、コピーしていた0秒の縦一列を、1.30秒に貼りつけた状態になりました。)

この操作によって、0秒~1.30秒までのモーションを作れる状態になりました。

例えば10秒のモーションを作りたいなら、10秒のところでQuick Loadするよ! 
初心者は短いモーションからスタートするのがおすすめだよ! 

 

【ステップ③】モーションを入れてみよう!

モーションの編集は、画面右の再生ボタンを押して、再生しっぱなしの状態で編集していきます。

いつでもキーボードのctrl + Z で動作を取り消せるので、試しに手足を適当に動かしてみてください。

アニメーションは実際にいろいろ動かしてみた方が、僕があれこれ言うより身につきやすいと思います。

  • グッと腕を伸ばしてみる
  • ミラー機能で動かしてみる
  • 0.3秒と1.2秒で、同じように体を動かした時の違い

などなど、新しい気づきがたくさんあると思います。

お手本そっくりに完成しなくてもOKなので、自由にアレンジしてみてください。(一応最後まで説明はします。)

何度も言うけど、ctrl + Z でいつでも戻せるからね! 

 

【ステップ④】「眠い」の完成!!

目をこする手のIKにチェックを入れます。

『Move Tool』を選択し、白い線を0.50秒に合わせます。

X軸(赤)方向で顔の中心に手を移動させます。

これでアニメーションの編集はおしまいです。

編集お疲れ様でした!! 
アバターの服や表情を元に戻して、VRChatにアップロードしてみよっか! 

 

【失敗】操作ミスでctrl+Zを押しても元に戻らなくなった場合は?

変な動きになっちゃって、ctrl + Zを押しても元に戻らないよ…

という方もいると思います。

そんなときは、複製したファイルを使えばOKです。

失敗作は、消しちゃおう。 
よくある失敗だから、気にしないでね! 

 

ファイルを取り換える手順は、

  1. 『Hierarchy』のアバターを選択
  2. アバターのAnimatorのControllerをダブルクリック
  3. 最初に入れたファイル(test)を右クリックして、
  4. 『Delete』を選択
  5. 複製してあったファイル(test 1)を入れる
  6. Assets内の失敗したファイルを選択して、『Delete』で消す

という流れで、複製してあった予備のファイルを使うことができます。

再びVery Animationを起動して、編集してみてください。

複製したファイルを使う時は、もう一度ctrl + Dで複製しておこうね! 
これなら失敗しても、何度でもやり直せるね!

 

14.完成!(VRChatへアップロード)

アニメーションの編集お疲れ様でした。

この項目では、「作ったアニメーションをAFKモーションに設定し、VRChatへアップロードする手順」をお伝えします。

3分くらいでサクッと終わるので、もう少しお付き合いください。

手順は、

  1. 『VRC Avatar Descriptor(Script)』の中の、
  2. 『Playable Layers』の『Action』から、
  3. vrc_AvatarV3ActionLayerを選択
  4. 作ったアニメーションファイルをAFKモーションに設定
  5. Animatorを『None』にする
  6. Very Animation Save Settings(script)を消す
  7. VRChatにアップロード

という流れです。

⑥は初心者が特につまずくポイントです。

順番にお伝えします。

 

【ステップ①】vrc_AvatarV3ActionLayerを選択

Very Animationはもう使わないので、『Hierarchy』をクリックして、最初の画面に戻します。

アバターを選択して、『VRC Avatar Descriptor(Script)』を追加します。

『Playable Layers』の『Action』から、vrc_AvatarV3ActionLayerを選択します。

vrc_AvatarV3ActionLayerをダブルクリックしてAnimator画面移ります。

 

【ステップ②】AFKモーションとして設定

Animator画面で、

  • 『AFK Init』
  • 『AFK』
  • 『Blend Out』

それぞれのMotionの中に、作ったアニメーションファイルをドラッグ&ドロップします。

複製した固定ポーズのファイルと間違えないようにね! 

 

【ステップ③】再生に使ったアニメーションファイルを外す

  1. アバターを選択
  2. AnimatorのControllerを『None』にする
  3. (これを外さないとVRChatでポーズがバグる

ので注意!

VRChatにアップロードしてポーズが変だったら、ここを疑ってね! 
バグっても、Noneに変えて再アップロードすれば問題ないよ! 

 

【ステップ④】エラーメッセージの原因

  • VRC Avatar Descriptor(Script)の一番下にある、
  • 『Very Animation Save Settings(script)』を、
  • 歯車マークから、
  • 『Remove Component』を選択して消す。
  • VRChatにアップロードする

という手順を踏む必要があります。

赤いエラーメッセージが出なかったら、そのままアップロードしちゃってOKだよ! 

 

これマジでわかりにくくて、、、

やったー!アニメーションできたー!! 

と思ってVRChatにアップロードしようとしたら、『Auto Fix』を押しても消えないエラーメッセージが出て、

なんだこれー!! 

ってなるんですよね。。

意味不明すぎて「ラスボスかよ…」って思いました。

 

VRChatで確認しよう!

AFKモーションに設定したので、離席状態にして動作確認をしてみてください。

  • 自分で作ったモーションを眺めたり…
  • フレンドさんに見せびらかしたり…

してみてください。(笑)

お疲れ様でした。

 

「アニメーションが動かないんですけど…?」

  • 「固定ポーズを間違えて、AFKモーションに設定していないか?」

確認してください。

Unityでアニメーションの動作確認をする方法は、『アニメーションを作る作業環境を整えよう』→『アニメーション素材の動作確認をする』を読み返してください。

 

「アニメーションが一瞬しか再生されないんだけど…?」

VRChatで再生したら、一瞬しか再生されない…どうして? 

という方もいると思います。

ありがちなのは、

  • 『Loop Time』のチェックを入れ忘れている

です。

Unityでアニメーションファイルをダブルクリックします。

そこで『Loop Time』にチェックが入っている場合、他のミスが原因です。

こちらの記事から、『バグ・不具合の解決方法まとめ』の項目をお読みください。

【VRChat初心者向け】アバター3.0でアニメーションを導入する方法まとめ 先日BOOTHから無料でダウンロードした、『キョンシー移動モーション』をアバターに導入して遊んでみました。 両手を前に出し...

↑この記事は、

  • 「アップロードするための説明が足りない!」
  • 「アバター3.0のアクションメニューから、ON・OFFで再生させたい」

という声にも対応しています。合わせて参考にしてください。

 

【Unity】Very Animationで作ったポーズでアバターの透過写真を撮影する方法

アニメーションを作りたい方の中には、

  • アバターに可愛いポーズをさせて、
  • BOOTHの紹介写真に利用したい…

という方もいるのではないでしょうか?

BOOTHでVRChat向けの衣装やアクセサリーを販売する場合、

  • 商品の写真を単体で紹介するよりも、
  • アバターに商品を着せて、
  • 可愛いポーズで撮影した写真

を載せた方が、圧倒的にイメージが良くなりますよね。

商品もじっくり見てもらえるので、売り上げも大きくあげられるでしょう。

ここからは「BOOTHの販売にポーズを利用したい方」に向けて、『アバターの透過写真を撮影する方法』をお伝えします。

 

【VRChat】BOOTHで初めて商品を売る!コツと注意点まとめ VRChatで開催される『ワンコインマーケット』に商品を出品することになりました。 ワンコインマーケットは、VRChatで...

Unity・Blenderで作った商品を、「初めてBOOTHに出品する際のコツと注意点」について記事を書きました。

BOOTHの紹介文の書き方などを、物販初心者目線でお伝えします。

こちらの記事も合わせて参考にしてください。

 

※以下の商品を撮影に使用させていただきました。

・水着:Atelierめたもきゅ様

「狐雪」ちゃん用水着 – Atelierめたもきゅ – BOOTH

・着せ替えツール:とも屋様

VRC向け簡単着せ替えツール「キセテネ」 – とも屋 – BOOTH

 

透過画像とは?

↑このようにキャラクターの背景が透明になり、合わせた他の画像に馴染むのが透過写真だと思ってください。

この画像は、

  • ビーチの写真の上に、
  • キャラクターの透過画像を挿入しただけ

の写真になります。

 

透過していないとどうなるの?

これが透過していない画像です。

説明不要なほど、画像を重ねたのがバレバレですよね…。

このキャラクター画像は、

  • PCの画面をスクリーンショットで保存しただけ

です。

こうなってしまわないよう、次の項目で『透過画像の作り方』をお伝えします。

 

1.UnityRecorderの設定

ツールはUnityにあらかじめ用意されており、外部から入手する必要はありません。

設定方法はこちらの記事がわかりやすかったです。↓

UnityRecorderでアバターなどの透過画像を撮影する-unity2018編 | わたあめ子 Official web site (wataameko.com)

僕もこの記事を読んでサクッと導入できました。

 

2.UnityRecorderを固定ポーズで撮影する

撮影には、本記事で作り方を解説した『固定ポーズ』で撮影します。

撮影中はアニメーションが再生されるので、固定ポーズ(モーション無し)と相性が良いです。

流れは、

  1. アニメーションファイルをアバターに設定する
  2. カメラの位置を合わせる(適当でOK)
  3. 再生ボタンを押す
  4. 『Scene』でカメラの角度を合わせる
  5. UnityRecorderの撮影ボタンを押す

という感じです。

順番にお伝えします。

 

①アニメーションファイルをアバターに設定する

撮影したいポーズのアニメーションファイルを、アバターに設定します。

詳しくは本記事の、

  • 『アニメーションを作る作業環境を整えよう』から
  • 『アニメーション素材の動作確認をする』

をお読みください。

アニメーションを再生できるよう設定した後、撮影したい角度に合わせて表情を調整します。

ポーズを再生中に、表情を調整することもできるよ! 

 

②カメラの位置を合わせる(適当でOK)

  1. Hierarchyにあるデフォルトのカメラを選択
  2. アバターが写る座標へ動かす
  3. (カメラの視点に入る座標)

という感じでザックリと座標を合わせます。

座るポーズなら、カメラの視点を低めにするといいよ! 

 

③再生ボタンを押す

  1. 画面上部にある再生ボタンを押す
  2. Sceneをクリックして、カメラ座標を合わせる

ところまで進めます。

Sceneをクリックすると、矢印の座標移動ができます。

このままの画面でも、カメラを座標で動かすことはできるよ! 

 

④『Scene』でカメラの角度を合わせる

  1. 『Game』画面と切り替えつつ、最適な角度を調整
  2. ズームで大きさを整える
  3. (カメラの座標が合わない時は、数値をリセットするのもあり)

ところまで進めます。

撮影はGame画面(カメラ視点)で行われます。

Sceneで微調整しつつ、カメラのズームで大きさを整えて、最適な角度を探しましょう。

カメラの角度が合わない時は、数値を一度0にリセットするのもありだよ! 

 

⑤UnityRecorderの撮影ボタンを押す

良い角度が決まったら、UnityRecorderを起動します。

『START RECORDING』を押すとパソコンに保存されます。

デフォルトの保存場所は、

  • 開いているプロジェクト(Unity)の、
  • セーブデータが保存されているフォルダの、
  • 『Recordings』という名前のフォルダの中

です。

良いなと思ったらとりあえず撮影して、後から見比べるといいよ! 

 

3.UnityRecorderで撮影する4つのコツ

この項目では、『UnityRecorder』を使って、

  • 手際よく作業するコツ
  • 「可愛く撮るには…?」

という疑問にお答えします。

「いつも心掛けていること」をお伝えするので参考にしてください。

お伝えする内容は、

  1. カメラの角度を合わせるコツ
  2. アバターの大きさを微調整するコツ
  3. 写真を明るくするコツ
  4. 「良い感じ」に撮影するコツ

です。

順番にお伝えします。

 

①「カメラの角度を合わせるのが難しいんだけど…?」

結論は、

  • 真上からカメラの角度を見る

とわかりやすいのでおすすめです。

このように、白い線の範囲がカメラの範囲です。

真上から見ると、より直感的にカメラの視点を合わせることができます。

一度カメラの座標をリセットするとわかりやすいよ! 

 

②「カメラの微調整が難しいんだけど…?」

結論は、

  • ド真ん中にアバターを置く
  • ズームで調整
  • (アバターの角度を回転させるのもアリ!)

です。

アバターがカメラ視点のド真ん中にくるよう合わせたら、ズームで合わせましょう。

初心者が失敗しがちなのは、

  • カメラを動かしてしまう…

ことです。

せっかく良い位置なのに、「カメラが遠いから…」という理由で、カメラを動かしてしまうんですよね…。(僕も失敗しました。。)

ですからズーム機能で大きさを整えつつ、

  • アバターの角度を回転させる

のもOKですので、試してみてください。

 

③「写真が暗いのですが…?」

結論は、

  • ライトを設定

してください。

Hierarchyにデフォルトで入っているライトの座標を合わせて、影やライトの色を変えると、印象もガラリと変わります。

↑この写真は、

  • ライトをアバターの正面に持ってきて、
  • 角度をアバターの中心に向けた

状態です。

前の項目の写真と見比べてみてくださいね! 
ライトも真上から見ると合わせやすいよ! 

 

④「良い感じに撮影するコツは…?」

結論は、

  • 販売する商品の『何を見せたいか?』を明確にする

です。

「可愛いく撮りたいけど、基準がわからない」という人、多いのではないでしょうか。

まずは、

  1. アバターの魅力(体のパーツ・雰囲気)
  2. 見てほしいところ(商品の一番見せたい部分)
  3. 商品を使用したイメージを妄想させる角度・表情

をハッキリさせましょう。

「想像」ではなく、あえて「妄想」という言葉を使っています。

違いを説明すると、

  • 『想像』→「ふ~ん。こんな感じか…」
  • 『妄想』→「これを着て写真を…ウへへ…」

という感じですね。

ちょっとキモイんですけど、、、

でもそれぐらい強烈に欲求を刺激できれば、「よし!買おう!」と思ってもらえる確率が、グンと上がるのではないか?と考えています。

どうせ「お客さん全員に好かれることはできない」わけですし、それならいっそ、極限まで尖らせてしまえ…というのが僕の考え方ですね。

抽象的で申し訳ないのですが、

  • 見た人にどう感じてもらいたいか?
  • 商品のどこにこだわって作ったのか?
  • それらをどう撮れば伝わるのか?

を意識して撮影しましょう。

解説は以上です! 
ここまで読んでくれてありがとうございました! 

まとめ:ベリーアニメーションで初心者でも簡単にAFKモーションを自作できる!

  • 参考画像の探し方
  • Very Animationの作業環境
  • 簡単なポーズ・モーションの作り方
  • 透過画像の撮り方

についてお伝えしました。

僕がつまずいて失敗したことや、BOOTHで販売する写真を撮って気づいたことなど、今僕が持っている情報を詰め込みました。

何か1つでも役に立つ情報があれば嬉しいです。

 

(※2021年12月12日更新)

こちらの記事も参考にどうぞ!

【初心者OK!】VRChat向けの3Dモデルを販売する手順まとめ  2023/10/21 加筆・修正しました。 いーぐるです。 今回は「VRChatにも慣れてきたので、自作の3Dモデ...
  • Unity
  • Blender
  • BOOTH(販売)

について何もわからない初心者に向けて、15分でVRChat向けの自作3Dモデルを作って、販売開始までいけるマニュアルを書きました。

3Dモデルの販売において、初心者が躓くポイントの解説に加えて、僕の販売ノウハウをすべて無料で公開しています。

この記事は以上です。

おしまい。

POSTED COMMENT

  1. 涼一 より:

    お陰様でポーズを作ることができました!
    ありがとうございました。

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