▲157696
この数字は実際に僕がBlenderで作って販売していた3Dモデル(小物)のポリゴン数です。
今回はBOOTHの3Dモデル(VRChat向け)販売で失敗したことと、対策についてお伝えします。
現時点の僕は、
- BOOTHの販売歴:約3カ月
- Blender制作歴:約4カ月
- 商品の販売数:30種類(公開中のもの・無料含む)
という感じです。
「見切り発車で販売した結果、失敗しまくった」という話です。
3Dモデルの販売に興味がある方は参考にして、僕の二の舞にならないよう注意してください。
目次
【BOOTH】3Dモデル販売の失敗と対策
ことの失敗と対策についてお伝えします。
1.ポリゴン数を調べずに出品してしまっていた
商品を作った当時、形を完成させるのが精一杯で、ポリゴン数に意識がまわりませんでした。
加えて面を滑らかにするモディファイア(サブディビジョンサーフェス)を使用してしまったのが、ポリゴン数15万の原因です。
現在はポリゴン数を画面に表示させ、必要であれば、ポリゴン数削減のモディファイア(デシメート)を使用しています。
ポリゴン数を表示して作業する
画像のように『統計』にチェックを入れると、ポリゴン数を表示できます。
『三角形面』というのがポリゴン数です。
ポリゴン数に関しては、こちらの記事から学びました。↓
3Dモデルの基本② ~3DCGの世界はポリゴンの集合体~ | 3DCG暮らし (tohawork.com)
ポリゴン数削減のモディファイア『デシメート』を使う
青いスパナのマークをクリックし、『モディファイアーを追加』から『デシメート』を選択して使用します。
デシメートを使うことで、増えすぎたポリゴン数をカンタンに削減できます。
出品してしまっていた商品は、デシメートでポリゴン数を修正しました。
2.テクスチャをBlenderで作れることを知らなかった
Blenderでテクスチャを作ることを知らず、商用フリー画像をテクスチャに充てていました。
「他の人が作った3Dモデルと、自分の作った商品のテクスチャが違う」のはわかっていました。
しかし解決方法の調べ方がわからず、
- どんなキーワードでググれば良いのか?
- 調べてはいたが、初心者過ぎて情報を理解できなかった
ので、「とりあえず商用フリーのテクスチャを…」という感じで作っていました。
ノーマルマップ(表面のデコボコ)を作るために、Photoshopに課金までしていましたが、超初心者でも理解できる動画をYouTubeで発見し、改善できました。
Blenderで作った3Dモデルの色をテクスチャに変換する方法
ノードとは、もの凄くザックリ言うと、3Dモデルの表面の情報(光沢・デコボコ・色など)を編集する機能です。
編集したノードの情報をUnityで使うためには、テクスチャに変換して、png画像としてパソコンに保存する必要があります。
こちらの動画がBlender初心者にも優しくておすすめです。(動画の投稿主様に感謝)
↑たこ焼きの3Dモデルを作って、UV展開からノードを編集(色を塗る)ところまで学ぶことができます。
続いてたこ焼きの色やデコボコを、テクスチャに変換して保存するところまで、こちらの動画で学べます。
完成したたこ焼きをUnityで編集するために、
- ファイル
- エクスポート
- FBX(.fbx)
からパソコンに保存します。
Unityでテクスチャを設定する方法
- FBXファイル
- テクスチャ画像
をUnityの『Assets』の中にドラッグ&ドロップして入れます。
たこ焼きのFBXをHierarchyの中のに入れ、選択した状態にします。
テクスチャ画像をオブジェクトにドラッグ&ドロップすれば完了です。
ここまで手を動かして作業すれば、
- Blenderで作って、
- Unityで調整して、
- BOOTHで販売
する流れがイメージしやすくなります。
僕はたこ焼きの動画で、大幅に成長することができたので、「VRChat用の3Dモデルの作り方がよくわからない…」と悩んでいる方はぜひ見てください。
確実に制作の幅が広がります!!
Blenderで作ったたこ焼きのデータを、スタンダードシェーダーに入れてみた。
右がテクスチャだけで、左はノーマルマップとテクスチャ。VRChatのワールドに置いてある物やBOOTHで売っている小物など、バーチャル空間の謎が少しずつ解き明かされていく様で面白い。(使いこなせるかは別だけど…😅) pic.twitter.com/WJhnAesYrF
— いーぐる@AFK (@jiriblog) June 11, 2021
3.Unityにインポートした時のスケールが1になっていなかった
Blenderで作った3DモデルをUnityに送る(FBXファイルでエクスポートする)と、スケールの値が小数点以下まで表示されてしまいます。
とはいえ、修正の方法が理解できていなかったので、そのまま出品してしまっていました。
3Dモデルのスケールを1にする方法
画像を参考にして、オブジェクトのスケールを見られるようにします。
オブジェクトを選択したまま、
- キーボードの ctrl+A を押して、
- スケールを選択すると、
XYZのスケールが1に揃います。
- ファイルを選択
- エクスポート→FBX(fbx.)を選択
- スケールを適用から『すべてFBX』を選択
- 『FBXをエクスポート』を選択
してパソコンに保存します。
この手順でエクスポートすると、Unityでスケールの値が1に揃います。
アバターを基準にサイズ感覚を調整する
ということもありますよね。
そういう場合は、Blenderにて
- アバターのFBXファイルを設置してサイズ感覚を確認する
- (同じサイズ程の3DモデルでもOK)
のがおすすめです。
サイズ感覚を見て、キーボードのSで、直感的に大きさを変えられます。
アバターが身に着ける小物ではない場合であっても、何の基準も無いよりは、作業が捗ります。
手順としては、
- アバターを基準に3Dモデルのサイズ感覚を調整
- スケールを1にする
- Unityへエクスポートする
という感じです。
現在の僕はBlenderでサイズの調整を終わらせ、Unityでサイズをいじらないようにしています。
もしUnityで確認して、「もう少しサイズを大きく・小さくしたい」と思ったら、
- Unityで理想の大きさに調整(1.2~0.7などに変えてみる)
- 調整したサイズにBlenderで再度整える(XYZの値を変える)
- キーボードの ctrl+A 『スケール』で整えた値を1にする
という感じで微調整します。
※シミットちゃんのFBXファイルを撮影に使わせていただきました。
細身で美人なアバターです。おすすめ!!
横向きフィギュアエイト様
【オリジナル3Dモデル】「シミット -Simit-」 – 横向きフィギュアエイト – BOOTH
4.セット販売で付属品を付け忘れ、購入された方から問い合わせがきた
僕のショップでは時々、期間限定のセット販売を行っていて、
- 商品A
- 商品B
- 商品C
という感じに、関連のある既存の商品をセット販売しています。
(↑商品Cを付け忘れたまま販売していた…)
その際に画像のように、それぞれのZIPファイルを貼って販売していました。
ところがある日、購入された方から…
という連絡がきて、確認してみたところ、本当に商品Cが含まれていませんでした。
問題はそのお客様だけではありません。
その商品はすでに10名以上の方から購入されており、それまで僕は
- 実際に商品の含まれていない『詐欺商品』を、
- せっせと売っていた
というわけです。
これに気づいた時は、購入してくださった方に本当に申し訳なくて、頭が真っ白になりました。。
幸い連絡をくださった方は「商品Cのファイルを付けて修正してくれればOKですよ」とのことで、大きな問題にはならずに終わりました。
セット販売の商品は1つのUnityPackageにデータをまとめる
その後の対策として、UnityPackageファイルにまとめることにしました。
複数のファイルは1つにまとめた方が、買ってくださった方がダウンロードする際もラクですね。
BOOTHの『一斉送信メッセージ』で連絡
もし僕と同じ失敗をしてしまった場合は、BOOTHの『一斉送信メッセージ』で購入者に連絡を送りましょう。
特定の商品を購入されたお客様にだけ、メッセージ送ることも可能です。
まとめ:BOOTHの3Dモデル販売の失敗と対策
4つの失敗談と対策についてお伝えしました。
今後も失敗があれば追加する予定です。(失敗したくないですが。。)
BOOTHの3Dモデル販売に興味がある方は、こちらの記事もおすすめです。
この記事では、
- Unity
- Blender
- BOOTH(販売)
のことが何もわからない初心者が、15分でVRChat向けの自作3Dモデルを作って、販売するところまでを解説しています。
初心者が躓くポイントはもちろん、僕の失敗経験を活かしたノウハウをすべて無料で公開しています。
初心者だけでなく、すでに販売経験のある方にもお役に立てる情報が満載ですので、参考にしていただければ幸いです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
おしまい